-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー

皆さんこんにちは!
MSB、更新担当の中西です!
目次
今回は「バンニング工事(Vanning=コンテナへの積み込み作業)」が環境にどう関係しているのか、その現状と課題、そして私たち現場で働く者が意識すべきことについてお伝えします。
まず簡単におさらいしましょう。
バンニングとは、海上コンテナやトラックなどへの貨物の積載作業を指す物流の専門用語で、逆に荷下ろしは「デバンニング」といいます。
バンニング工事では、製品を限られた空間に効率よく・安全に・破損なく詰め込む技術と判断力が求められます。
物流現場において、バンニングは決して「単なる荷積み」ではありません。
貨物の形状、重さ、強度、輸送距離、通関の条件まで含めて最適な積載を行う“職人技”が問われる工程です。
一見すると環境と無縁に見えるバンニングですが、実は次のような面で環境問題に密接に関係しています。
コンテナ内に空間のムダ(空積み・隙間)が多いと、その分だけ輸送効率が落ち、余計な燃料やCO2が発生します。積載効率の良し悪しは、実は「環境負荷」に直結する問題です。
バンニング時には、荷崩れ防止のために大量のラップ、クッション材、パレットなどが使われます。これらの使い捨て資材が、産業廃棄物として処理されるため、環境への影響が問題視されています。
フォークリフトやエンジン駆動の台車などを使用する現場では、作業中の排気ガス・騒音・振動といった、地域環境への影響もゼロではありません。
では、バンニング現場で行える環境配慮の実践例を見てみましょう。
積載率90%と70%では、同じ貨物でも輸送コスト・CO2排出量に大きな差が生まれます。最近では、AIを活用したバンニングシミュレーターを用いて、積載効率の向上を図る企業も出てきています。
リユース可能なパレット
緩衝材の回収・再利用
巻き取り式バンドの導入
こうした資材の見直しは、「省資源+コスト削減」の一石二鳥をもたらします。
環境負荷低減の観点から、電動フォークリフトやLED照明など、環境にやさしい設備投資を進める事業者が増えています。
地味ながらも欠かせないこの仕事が、環境のためにできることは意外と多くあります。
ゴミを減らす
燃料を減らす
音を減らす
人のストレスを減らす
こうしたひとつひとつの配慮が、「サステナブルな物流」を支えているのです。
バンニング工事の現場は、派手な注目を浴びることは少ないかもしれませんが、環境問題への貢献という観点から見ても、重要な役割を果たしています。
これからも、現場レベルでの意識の積み重ねが、地球環境とビジネスの未来を守っていくことでしょう。
次回もお楽しみに!